タクシーの運転手は人間のクズ?


なんだろうか、つい最近もだがたまたま書店で目についた書籍の中でホリエモンこと、堀江貴文氏の著書を買う事があった。数年前に発売されている書籍だったが、今ころになってまた注目されてきたとかで書店でもピックアップ図書として扱い、立ち読みして思わずかってしまった。本を読んでみて思ったガックリなこと。

無形固定資産という誰しも持ち得る小槌とは?


基本的に、堀江氏は頭が非常に柔軟というか柔らかいのでキレると思う。既存の凝り固まった発想やレールを疑えとは著書にも書いてあった通り。おっと、その著書とは「夢をかなえる打ち出の小槌」という09年に発売された著書だ。ストレートな物言いと良い氏の特有の新しいアイディアを生み出す、その素となる部分に深く触れられている。特に人ぞれぞれに「無形固定資産」に相当する能力があるという部分、非常に考えさせられた。さらに、その無形固定資産をどうやって発掘し、伸ばすか、その部分に人はもっとフォーカスして積極的に自分自身に投資するべきだ!という部分は非常に自分を勇気つけさせてくれる部分があって良かった。

ワタシにとって、堀江氏のいう部分での無形固定資産はやはり文章を書き綴る事かもしれない、下手に狙ってワードやタイトルを絞り出して書き綴るより、落書きのごとく思った事をツラツラと書く方が、自分にとって自然の文章が書けるので、かえって不自然にならない、という意味で非常に良い事だと思っている。そういった自身を客観視してみる事も、無形固定資産の発掘できるちょっとしたコツなのかもしれない。無形固定資産こそ打ち出の小槌とも著書では言われている。

ホリエモンはタクシー運転手が大嫌いなのか?


この辺から本題なのだが、堀江氏はどうやら「タクシー運転手」たるものに相当嫌悪感を抱いているようだ。この著書でも「タクシー運転手だけにはなってはダメだ」とも述べられている。世界各地でタクシー運転手の給料が薄給なのは誰でも出来るから、ともあったり。

気になったので「ホリエモン タクシー」というワードで検索していたら、色んな場所で堀江氏がタクシー運転手の罵倒?とも言える罵詈雑言を繰り返していたのでやはり、個人的にこの職業を排他的に見ているのだなと痛感。タクシーは臭い、加齢臭、道を知らない、ナビも使えないなどなど。今までにそういった運転手に多々あたったのだろうと推測される。「使えないろくでもないヤツが多すぎるから淘汰されるべき」との発言の趣旨でもあるので、当のワタシもタクシー乗務員であるので自分に当てはめて考えて見た。

地理不案内がもたらすトラブルが諸悪の根源だった


ここでも一番堀江氏がネックにしてるのは「地理不案内=道を知らなすぎ」のことだろう。いつだかのツイッターでも同氏は述べていた。実際、ワタシも東京で初乗務こなした時は大海原にポイっと捨てられたかのような気分で乗務していたのは事実。その時のワタシに六本木や赤坂あたりで堀江氏をお乗せしたら、同じように罵られていただろう。ただ、氏は「ナビもろくに使えないやつが多すぎ」とも述べているので、ナビ使うな!とは述べていない。分からなきゃ分からないなりに対応すべきというスタンスのようだ。確かに、ナビも使えないとなるとこれは乗る方も運転手も完全お手上げ。分からないなりナビの使用法は最低限マスターすべきだ、これは堀江氏のいう事はもっともだろう。

でもな、ろくなやつがいねえだとか、タクシーの運転手は移民の仕事だとか、そういった差別的な発言を、いわば発言力のある堀江氏がメディアで叫ばれる姿はいただけない。結構サバサバしてるようで柔軟な発想は実は好きだったけど、この一連のコメントには正直ガッカリ極まりない、としか言いようがない。道知らなすぎる方ももちろん悪いけど。

しかし、実際タクシーの運転手は誰でもなれる、とも同氏は述べているがこれは半分正解で半分不正解と言える。確かにタクシー乗務員はある程度健康で「二種免許」を持って東京ならば「東京のタクシー地理試験」に合格すれば、乗務員証というタクシー乗務員としての免許証をもらえる、いわばスタートラインにつくことは出来るのだ。

ただ、なることは簡単でも稼げるようになる、堀江氏に怒られないくらいの地理感を持つ、事故やトラブルなく乗務し続けること自体は非常に難しいと言える。複雑な都市の交通の流れに乗り、右へ左へ、時には逆方向へ無理難題な場合もあるお客さんの要望に最大限沿いながら、お金を頂き乗務する動作は、複雑極まりないからだ。そしてタクシーは人と人のやり取りが特に濃厚なので、トラブルは多い。Aに行くために道順を確認して目的地へ向かうも、途中になって「そっちらかじゃない!遠回りしただろ」と意に反してお叱りを頂くことも珍しくはない、しっかりお客さんの意向を確認してもありえることだからだ。

これだけは言わせてちょ


タクシーは成るのは比較的容易、けどやり続けるのは至難とも言える。堀江氏が小バカにするほど、簡単でもないし社会的に低く言われる筋合いも無いことだけは事実で、公の場で声高々に職業をバカにされるのはガッカリ極まりなかったのだ。というか、堀江氏はお抱え運転手自分で雇った方が良いのでは?

その方が氏の言うようにストレスもなく時間も最大限に有効活用できるのでは?と思うが、どうなんすかね。ただワタシの周りにも運転職そのものを軽視する人はいるけど、ほとんどがそれをやったことが無い人、またクルマそのものや運転に全く関心の無い人がそういった趣旨の発言や差別的な職業軽視の思考を持つ輩が多い。少なくともやった事もない人に、職業軽視される筋合いもイワレもないのは厳然たる事実ではと思うが。少なくとも、ちょっとでも経験した事ある人にバカにされるなら筋は通っているのではないか。