即答です「はい、絡まれますよ」


お客さんからあまりによく聞かれるので、思わず応えて書いてみる事にしました。実際に酔っ払いに絡まれる事は、しょっちゅうじゃないにせよ、やっぱり「あります」と言わざるを得ません。

この文章を書いてる2日前の朝にもやっぱり絡まれています。酔っ払いはどうやって対処するのがよろしいでしょうか?

皆さんの周りにも、上司・先輩・後輩・お父さんやその家族etc、様々な場面があると思うので、ちょいとコツを紹介します。

ベテランからの教え「酔っ払いほど丁重に扱え」


「いいから真っすぐ行けや!(怒」

乗務員始めて、2年目くらいに言われた事だと思います。酩酊・泥酔客に絡まれて時間を大幅にロスしてしまいにゃ、警察沙汰になったよ、って話です。

休憩室の横でその話を聞いていたベテランに「酔っ払いほど、雑に扱わないで丁重に扱ってみ」ってアドバイスを受けます。

その当時はそんなバカな話あるかね、って内心で滅茶苦茶思ってその場では「そんなもんですかね~」程度にしかワタシには感じませんでした。

それから、半年後くらいにこれまた相当な酔っ払いさんお乗せした時に、その時のベテランのセリフを思い出しました。

我々は、お客さんを目的地までお届けするのが仕事であるので、目的地を聞き出す事が出来ない限り仕事に全くなりません。

(ああ、めんどくせえ!)って思いながら「お客さん、どちらまで?」って聞くと、酔っ払いさんて不思議な感覚なのか、「なんだオマエその言い方はよ!(怒)」ってすぐなるのですね。

ご機嫌な酔っ払いさんは別ですが、絡まれるパターンはこんな所から始まります。

こういう時ほど、下手(したて)に出る。面倒くさい思いを押し殺し(笑、下手に丁重に聞くと意外とすんなり目的地を話してくれる傾向が強いです。

ナメられてる?じゃないですが、そういったセンサーが酔っ払いさんは非常に敏感に働く事は間違いなさそうです。

押してダメなら引いてみろの精神で対処せよ


聞き出す側の運転手の態度で、やはりカチンと来るってのは直情的にあり得る事なのですね。

あれだけ酩酊状態だけど、なぜかそういった人の感情は敏感に読み取れるというのは、酔っ払いさんの凄まじい能力だと言わざるを得ません。

そういった状況の時ほど、キレやすい、暴言吐かれやすいなどもありますので、より相手を点火させずに丁重に扱う必要性があるわけですね、いわばたきつけない、とでも言いましょうか。

完全に寝落ちされてしまうケースも少なくありません、そういった場合は無闇に触れると、財布を盗まれた、女性のお客様ならセクハラされた!と訴えられません。

絶対にお客様を起こすように触れたりしてはいけないのです。

ラジオ付けて音量上げて起こしてみるなり、外から車体を揺さぶってみるなり、間接的な起きて頂く努力は行いますが、基本的には警察に来て頂いて対処するケースが多くならざるを得ません。

だから、みなさんにはくれぐれもタクシー車内で確実に起きない程の爆睡はご勘弁頂きたく思います。

小一時間は少なくとも私たち乗務員は、その場面から動くことは出来なくなる=営業時間のロス=本日の営業終了となってしまうわけです。

時間の損失は、売り上げの大幅な損失と変わりません。

酔っ払いの怒りの沸点を見極めよ


サービス業のお客様苦情係の方も、とにかく相手から話を丁重に聞き出す、聞き役に徹して謝罪する、引くことに徹しています。

酔っ払いさんも、そういった意味では非常に感性が尖った状態とも言えるので、無闇にぞんざいに扱うと逆上され、その場が炎上してしまいかねません。

酔っ払いとまでいかなくとも、お酒を飲まれた方は「発火点=キレるポイント」の沸点が通常時より、だいぶ低くなっているように感じます。

だからこそ、丁寧・慎重・丁重にを重んじる必要性があるのだと痛感しました。

お客様への接遇向上、というよりも私は完全に「自己防衛」の為に丁重な対応で望ませて頂いています。

先に戻って、もし上司・先輩・後輩・旦那や妻など家族が酔っ払いの場合も同様です。家族だから、知り合いだからといって雑に扱わないこと。なぜか、キレッキレの言葉だの態度だの反応するセンサーを持ち合わせています。

それゆえに、沸点も低くなり極めてより絡まれやすくなりかねませんので、「知り合いだから・家族だから」という概念はひとまず、脇に置きましょう。

酔っ払いはより丁重に対応する、面倒かもしれませんが一番の自己防衛・嫌な思いをしない手段とも言えますので、活用頂きたく思います。

でもね


早朝ってどこの街でも基本的に、盛り場しかお客さんを見込めない時ってありまして。

そういう時ほど、時間を選ばない酔っ払いさんに助けてもらう機会も少なくないわけで。

飲んでも飲まれるな、からみ酒だけはやめてちょうだいねと運転手からの切実なお願いでした。(陽気なお酒は大歓迎よ)