お客様は神様です!の時代はとうに終わった


タクシー乗務員が、乗客から各種ハラスメントを受ける機会が続出している。

モラルハラスメントが多く、一部女性乗務員に関してはセクシャルハラスメントなどが見受けられたりもする。

それら法律的な手助けもあり、近年になり乗務員側を保護する姿勢が整ってきたと言える。

ワタシも経験はあるのだが、やはり初心者の乗務員であろうと、特に急いでいる乗客からみれば、道を知らない・分からないというだけで、怒りの発火点に達してしまうものなのだ。

道が分かっていても、途中の道路が混雑していたり、時間が結構掛かってしまうような場合にも、怒鳴り散らしたりシートを蹴っ飛ばしたりして噛みついてくる輩も、少なくはないのは現状だ。

そういった乗客(もはや客じゃないが)を危惧してけん制する狙いがあるのだろう。法律や規則はこうやって乗務員側を守る姿勢を取ってくれるのは非常にありがたい話だ。

ワタシの経験談、初めて怒鳴られた怒号のギロッポン


新人の頃のワタシもモラルハラスメントを経験したことがある。

まだまだろくに地理も分からないころ、六本木から恵比寿のちょっと裏通りまでの指定のお客。

地理が不案内な旨を伝えナビ対応でもよろしいですか?と聞いたら、滅茶苦茶にキレられた事を思い出す。

今思えば、「他の車両に乗ってください」との案内で降ろしても良かったかもしれないが、当時はそういった対応が出来なかったため、ボロクソに言われながら運行を続けたものだった。

それ以来か、六本木にはろくなお客がいないと勝手に判断し、全く近寄らなくなった苦い経験もある。

六本木だからとか関係なく、どこにでもあり得る話ではあるのだが、それだけ多様な人種が六本木界隈には存在する事は確かだ。

お客もやたらと無茶を言うのでしっかりと、不可能なものは不可能だと言うべきだし、20分かかる所を10分で絶対に行け!というような殺気だった乗客もいる。

そういうのは、先のステッカーじゃないけど降りて頂くのが一番であり、出来ないものは出来ないとハッキリ伝えること。

分からない場所はしっかり分からないと言うようにしないと、新人の頃のワタシのように不十分な応対で手痛い目に合うのは言うまでもない。

「乗車拒否します」宣言は業界として画期的な防衛策だ


↑↑のステッカーの例のように、暴言と暴力行為については想像する以上に実際に多く行われている。

もちろん迅速に対応できていればそんな話にはならないが、複雑で交通過多である都内などの道路では、色んな事が起こる可能性がある。

それは必ずしもお客の要望通り走れるとは到底限らない訳だ。

とんでもない暴言やシートを蹴り飛ばしてくるなどの行為に及んだ際には、遠慮なく降りて頂くことや、あまりに酷いようなら通報させて頂くなど、我々も毅然とした対応が必要不可欠だ。

車内にはドライブカメラなども設置されているので、問題行為を受けた際にはそれがしっかりと証拠となる。

国際自動車では運送約款ごと変更し、ステッカーのような行為に及んだ際には「乗車拒否をさせて頂きます」となっている。

これは当たり前のようで、全く当たり前にされてこなく、お客様最優先主義の行き過ぎが、このような調子にのらせる事態を招いたとも言える。

ご迷惑はおかけしますが、時と場合によってはどんどん降りて頂いた方が双方にとって良い効果なのではないだろうか。

国際自動車だけでなく、全国のタクシー各社でこのような対応を可能とし、国土交通省・地域ごとの運輸局のもと、このような指示を行政からも明示してもらいたい。

悪質乗客追放!と言わんばかりに。

まとめ

運転する方も、お客さんも両方同じ人間なのだわ。

もうちっと、フラットに穏便にやり取りする事は出来んのか?と常々思うわけです。

日本人は、時間概念に対する余裕が無さすぎるよなあ。