ドキドキの「金鳥少年」シリーズのラジオCMが最高!


大日本除虫菊のラジオCMが非常に好きです。この言い回しで何の事か分かったならば、あなたは相当なラジオ通ですね。

クルマで仕事をするようになって、ラジオを聞く頻度が格段に増えました。

正直に言えば、自宅にいる時ってよほどの通(つう)であったり、好きな人でないとラジオを聞くというのは縁遠いかもしれません。

なぜなら、自宅にはテレビがありパソコンでは動画がたくさん見れるし、あえてラジオを付けるという事ってかなり少ないケースのように思えます。

そして、この時期になると盛んに流れる大日本除虫菊のラジオCMは一昨年、去年といい本当に楽しませて頂きました。

大日本除虫菊ってそもそもなによ?みなさんもよく知っているあの会社です。

「金鳥の夏・日本の夏」というフレーズでこの時期にやたらと見聞きするようになる、蚊取り線香などで有名な「金鳥」の事を指します。

KINCHOなんて表記もされるからそれが社名かとずっと思ってたけど、正式社名が「大日本除虫菊株式会社」と知ったのはこのラジオCMで感心を持ってからでした。

世の中、知っていると自分で思ってるだけで、本当に知らないことだらけ。

そもそも除虫菊って言葉に効き馴染みが無いけど、「シロバナムシヨケギク」というキク科の草が社名の由来だそうな。

そのシロバナムシヨケギクの中に含まれる成分「ピレトリン」が虫よけとなる殺虫効果が高い事から、それを応用し蚊取り線香を開発し主成分として使われた事でこのような社名由来となったようだ。

いやっ、こういう由来とか聞いたり調べると面白い!勉強になります(笑。

ちなみに「金鳥」という単語の方が聞き馴染みはあるが、それは商標であり正式社名ではない。

ラジオだから生きる想像の世界をフル活用した傑作CM


社名はともかくとして、この金鳥のラジオCMはご存知でしょうか?

ご存知ない方は、一昨年の16・17年シリーズがあるのでちょろっと聞きかじってもらえると話が早いです。

大沢くん高山さんという二人の中学生が主役のラジオCMです。

もちろん、金鳥の商品のCMなのですがその筋書きが非常に思わせぶりで、ドキッと仕掛けるちょっと大人でオマセな女の子の高山さんと、純粋でウブな感じが際立つ大沢くんの軽妙なやり取りに思わず聞き入ってしまいます。

今年の18年バージョンもかなり楽しみにしていたのですが、今年はこの2人のCMはありません。

ちょっと切ない夏の風物詩になりつつあるCMだったので期待大でしたが、今日放送されたニッポン放送「上柳昌彦の朝ぼらけ」という早朝4時30分からの番組で、金鳥の広報部担当者が出演しなぜ今年はやらないのかを、ちょっと語っていました。

その説明を聞いた時、思わずなるほどな~と早朝から一人で唸ってしまったのは、絶妙な制作の背景からくるものでした。

いずれにせよ、リスナーに「続きが気になる!」と思わせる脚本を作った金鳥の広報部のアイディアの結集の勝利だと思います。

「寸止めの美学」だからこそ美しく映える事がある


この2人の設定は16年度は中学2年生で、17年度は一つ学年が上がって中学3年生という設定でした。

そうなると今年は二人は無事に高校へ進学しているはずなので「高校1年生」としてのCM設定となるわけです。(そもそも続編なので)

しかし、中学生の恋愛と高校生の恋愛じゃまるで世界観が変わると制作陣は考えます。

高校生になるという事は、それだけまた一つ大人の階段を上がるということ。

となると、高校生の恋愛事情を描こうとすると、より一層「生々しい」しくなってしまうし、例えばキスしたりだとか、そういう部分も出てくるでしょうという予測も考えられる。

そこを描くのはちょっと違うのではないか、中学生のウブな初々しい世界観だから良いという考えから「寸止めの美学」と呼んでいるそうだ(笑。

確かに、過去の2年のシリーズみても純粋さが伺えるから我々リスナーもその展開にドキドキしている。

高校生の恋愛としてリアルな展開をラジオCMで描けば、場合によっては官能小説の一歩手前みたいになってしまいかねない。

さすがに蚊取り線香とか虫よけ製品の宣伝とは、あまりにかけ離れてしまう。

そういった細かな世界観を大切にするためにも、今年は大沢くん・高山さんシリーズはお休みにしたのだとか。

来年以降どのようなCMにするかは未定のようだが、違った形で大沢くんと高山さんが登場するシーンを描くかもしれない?と広報部の担当者は含みを持たせていたのがとても印象的でした。

まとめ


「音」しかないから描ける世界があって、リスナーにその世界観を想像させる。

それを活かせる構成で人気を博した大沢くんと高山さんシリーズはぜひとも「寸止めの美学」を維持しつつ、新展開を期待したいです。

でも、自分が中学生だった頃にそういった「寸止めの美学」みたいな世界はまるで無かったけど(笑。

そうやって振り返る事が出来る思い出がある人は羨ましいなあ、と齢30代半ばにしてようやく気がついた次第でありました。

みなさんに「寸止めの美学」のような淡く切ない思い出はありますか?(笑。