タクシーの地理試験ってどんな事しているの?


「密室人間カンサツ系・現役タクシードライバーが~」何て大層な風変りのブログ名を付けましたが、さほどタクシー業界の中身の事などは触れて来ませんでした。

実務的な事とかお客さんとのおもしろいやり取りの事などは触れましたが、この仕事にも登竜門みたいな試験があり、タクシーは特定の地域によって「地理試験」が行われます。

本来ならこのような仕事を行う以上は、その複雑な地理を熟知する必要性がありますが、実際にそこまで熟知している乗務員は多くありません。

大都市圏の中で地理試験が必要なのは、東京(23区と武蔵野・三鷹市で営業する場合)・神奈川(川崎・横浜・横須賀の各市合わせた京浜地区)それと、大阪府が挙げられます。

特に複雑で広域な東京の地理試験を例に、タクシーの運転手ってどんな地理試験してるの?っていう素朴な疑問を頂いたのでご紹介してみたいと思いまし。

一番難しい問題こそ、実は一番役に立つ衝撃事実


大きな問い5つに分けて出題されます。問1は「主要道路と交差点名」というもので、問題に大きな地図が乗っているのでそこから切り抜かれた部分を語群から当てはめるものです。

例→環八通りと国道246を結ぶ交差点名は?という具合に、語群から該当する答えを記号で答えるもの。

答えは「瀬田」という交差点で記号だとAです~という具合に、交差点名・幹線道路名と計30個回答するもの。

この手の地図を見ながら語群から選択するのが基本問題で、これは地図を見ながら反復練習すれば問題なくこなせます。

中でもみな一様に苦労するのが、実際の実車時の事を想定した問題で「最短経路」を導き出す問4が苦労すると言われます。

都内在住の人も居るので、試しにちょっと出題してみましょう。

あなたが運転手になったつもりで答えてください、乗車地から目的地ま通過する順番に交差点名を解答します。グーグルマップ見ながらでも構いません(笑。

ただ今、【新宿区役所】の前でお客さんの手が挙がりました、お乗せしましょう!

行き先は【靖国神社】まで、急ぎ目で最短の道でお願いします!との申し込みがありました。

実際よくあります、こういうパターン(笑。

【乗車地】新宿区役所→(1)→(2)→(3)→合羽坂下→(4)→(5)→【降車地】靖国神社

~語群の交差点名~
ア・新宿5丁目  イ・住吉町  ウ・天神下  エ・富久町
オ・新宿7丁目  カ・一口坂  キ・市ヶ谷見附

靖国通りを真っすぐ東へ向かって走るルートですが、真っ先に思うのは交差点名が浮かんでこないので、語群の交差点名を見てもどこがどこか分からなくなってしまいがちで困るパターンです(笑。

実際に回答は
(1)ア・新宿5丁目→(2)エ・富久町→(3)イ・住吉町→合羽坂下→(4)キ・市ヶ谷見附→(5)カ・一口坂

というような通過順になります。

ルート自体は難しくないものの、地名と一致させる事が難しいとされる出題パターンで、この大きな設問である問4を制する者はタクシーを制すと勝手に呼んでいます。

実際はもっと抜け道駆使させたりとか複雑になりますが、難しいけど一番タメになるのはこの問4の問題とも言えるのです。

面倒くさい問題ほど、時間をかけてじっくり取り組む方が後々の役に立つことは間違いなさそうで、受験勉強でも実は同じ事が言えるかもしれませんね。

知ったかぶりは厳禁!分からない時こそ確認の徹底


先ほどの上記の問題は新宿地区で例を挙げましたが、世田谷地区から反対の城東地区もあったり営業エリアの広域部分での出題が予測されます。

池袋・上野・浅草方面は・特に土地勘がワタシは薄いので、そういう地区の問題は勉強になりますが、苦労してしまいがちです。

実際の乗務はそこに高速も交わったり、お客さんの指定のルートで走行したりしないといけなくなったりなど、いくつも条件が出る場合が多々あります。

よかれと思って近道で通っても、お客さんが「どこ通ってるんだ?」となってしまっては、せっかくの努力もクレームになりかねません。

いくら正解なルートであったとしても、最終的な正解は「お客さんが納得できる」ルートを取れるか否かが全てとも言えます。

ルートは任せる!と言われても、大まかにどこを通るかは確認する術なり、最低限の途中でのやり取りは、トラブル防止の観点からもあって良いと思います。

色んなお仕事に共通するかもしれませんが、自信が無い時ほど確認の徹底を行い、自分で勝手に判断しない勇気もまた必要かと思います。

「それくらい自分で判断しろ」何ていう上司や先輩もいるかもしれません。

しかし、勝手に判断して失敗したら「分からないならなぜ聞かないんだ!なんで相談しに来なかったんだ!(怒」と怒られてしまう事もあるでしょう。

理不尽で腹が立ちますがいずれにせよ、意思疎通の面から見ても上司や先輩への報告は、コマメに徹底して行って損はないでしょう。

よく言う職場のホウレン草の徹底というやつですね。

報告・連絡・相談のホウレンソウです。

ワタシはこれらは結局「言ったもの勝ち」だと思っています。

まとめ


ほんの一部紹介しましたが、うろ覚えなどで分からない事を分からないままにしておかない、というのはどの仕事にも共通するうまく進めるコツかもしれません。

そして思うのは、改めて東京は広いということ。

そこに23区で1,300万人も人がいるのだからそれは無理もない事かもしれない。

だから、もし道が分からない乗務員がいてもツラく当たらないでネ^^。

現役乗務員からの切なるお願いでした(笑。