仕事は見て盗みさらに自分で試行錯誤せよ


どんな仕事に共通してると思ますが「仕事は見て盗め」という言葉が日本にはあります。

昔は主に職人さんの世界、いわば技術の世界は言葉で教えるよりも、師匠や先輩の仕事を見ながら覚えろという教えが特に一般的だったのでしょう。

現代でも、この言葉が一般企業などでも多く取り入れられています。

しかし、それが全てだという訳ではなく、見て盗むだけではカバーしきれない領域も多分に存在する事を知った上で、仕事は見て盗む必要があります。

教えてもらう事の全てが「最良」とは限らず、教えてもらう人のクセもそこには少なからず入るから、というのもあります。

「見て盗め」は良いとこ取りで、良し悪しは自分に馴染むか否かで判断するとさらに磨きが掛かりますが、教えてもらった事だけじゃなぜか伸び悩んでしまうという事実も考えてみます。

「見て盗む」だけでは届かない領域もある


ワタシのいるタクシー業界など、例としてはとても顕著で分かりやすいので紹介します。

一日の売り上げ平均が8万円以上(税抜き額で)の売り上げを誇るトップクラスの乗務員の仕事は、とにかく裏打ちされたデータと職人的なカンの融合で成り立っています。

これからタクシーを始める時に、彼らのような走り方を真似しても正直な所、すぐに思うような売上はついてきません。

トップドライバーほど裏技を駆使しまくるテクニシャンかと思いきや、意外と地味に基本に忠実な乗務員が多い事に気がつかされます。

この全てに共通する部分や、仕事に対する姿勢を見て盗めをすると非常に有効かと思います。

例えば、空車の状態でお客さんを探すときは、視野を広げ必ず車間を多めにとる。

信号は赤ギリギリで通過する事は避けて、赤信号で最大限止まりやすくして走る。

そのために、信号3~4つ先まで遠くを見る。

先頭の左車線で止まりやすいよう走り、お客さんをお乗せしやすいような姿勢を常に意識する。

など、ごく当たり前な事ばかりですが慣れてくるほどこれらの事って抜け落ちっていってしまうので、そういった自分流に崩してはいけない部分は大いにその姿勢は取り入れましょう。

しかし、それだけでは必ずしも彼らのように高い売上げを叩き出し維持する事は到底出来ません。

そこが問題、じゃあどうするか?

十人十色・やり方は違って当然!いかに自分流にするか


トップクラスの乗務員の技を学んだとしても、教わるあなたと他人じゃ相違点が多すぎるのです。

感覚的なレベルで、今の自分に何がどのように足りないかは、「自分自身」でしか分かり得ない領域だから、他人ではとても全てはカバーしきれません。

良い所はマネをしてうまく取り入れた事で一定の効果は得られるでしょう。

しかし、そこから先の伸びしろは、自分自身で改良し構築して咀嚼(そしゃく)していかないと、自分自身には一つの技術として「馴染まない」事が多いのです。

例えば、トップのAさんは夜の銀座が得意中の得意で、高い売り上げを常に維持している。

試しにワタシも夜の銀座を攻めたら、お客待ちのタクシー大渋滞に飲まれて撃沈してしまった。

いつも通りやってた方がまだ良かったなんて事もよくあるのです。

そのあたりは、自分で実際に見て学び経験してみる事でしか馴染ませる事は出来ないと言えます。

十人十色と言われるように、仕事のやり方も十人十色でどれが絶対正解です!なんて事はあり得ません。

「見て盗む」という昔からの仕事の心得とは、いかに自分に馴染ませるかの作業でもあるか、と言えるのではないでしょうか。

まとめ


右も左も分からない初めのうちは、教育担当者や先輩などに教えてもらい、基本形をしっかり学ぶ。

少し慣れてきたら、そこから先はひたすら自分なりに改良し見て盗み学ぶの世界。

そうすることで、自分の中ですり合わせをする事で馴染ませて自分の技術とする。

それがあなたの最大の武器になり、何よりの強味である。