親の心子知らず。いや、その逆もあり得るのでは!?

つい数日前、会社のとある事務員さんとお話していた時にふと思う事がありました。

どういった経緯か忘れましたが、たまたまその事務員さんの息子さんの話になって、就職活動に差し掛かる時期なのだとか。

もちろん、ワタシも大学生時代は「一応」ありましたので、そうした人並みに就職活動も経験しましたし、何より今振り返って当時を思い返せば「やりたい事(仕事)やっておいて良かった」に尽きます。

何故そんな話になるかと言えば、その事務員さんは息子さんが今大学の「教職課程」にいるとかで、ゆくゆくは先生になりたいのだとか。

良いじゃないですか、立派な道を描かれているじゃないですか!なんて話をしていたら「全然良くない!気が小さいし人前で話すのは苦手だし向いてない」とお母さんはバッサリ。

親御さんだから余計にそう思うのかな?もちろん、ワタシは会った事もない息子さんですから確かに何にも分かりません。

しかし「自分がやりたいこと」というのは、それも若いうちに確実にやっておいた方が良い、というのは今もハッキリ言えます。

それはなぜか?

自分の心にけじめをつけ前進する事が生命線

ワタシ自身の体験談で恐縮ながら、かくいう自分も幼いころから「バス運転士」になりたい!と何故だか知りませんが、理由なき強い強い願望がありました。

そもそも「好き」という事自体に事細かな理由など存在しないのですから、ハッキリさせる必要はありません。

ワタシも例外でなく、なぜだか好きという気持ちをずっと持ち続けて、そのまま大人へと成長していきました。

一般的にいえば幼いころの夢って、年代を追うごとに変わって行く人も多いと思います。

「サッカー&プロ野球選手になりたい」という夢を持ち続けてもいつしか、子どもながらに年を重ねながら人は現実を見ていきます。

プロのスポーツ選手になりたいという夢も、段々と自分の実力を把握・理解し、そして自分なんかよりもっと強力な選手は山ほどいるという現実に直面し、いつしかそういった夢は無くなっていくものだったりしましす。

しかし、ワタシの場合ある意味では「現実的」な夢でもあり、そして比較的叶えやすい夢でもあったのでそのまま大人になって現実を見ても、夢そのものは一切変わる事が無かったのです。

無条件で好きだったものが現実的な事もあったせいか、ある意味で幼いころからの夢を実現する事はワタシの場合は叶える事が出来ました。

細かい事を言うならば、本当は観光バスの運転士になりたかったのですが、そこは大人になってある意味で労働条件など働く面での現実的な壁に苛まされ、観光バスの運転士になる事はありませんでした。

しかし、学生時代にネットで知り合った現職のベテラン観光バス運転士の方とお知り合いになれた事で、自分が路線バス会社で運転士として働いていた当時、その方のご厚意と観光バス業界の圧倒的な「人手不足」が後押しし、お手伝いで観光バスに乗務する事が出来ました。

名前も出してしまいますが、クラブツーリズムのツアーの仕事のヘルプで日帰り旅行の行程でした。

一日の走行距離がトータルで1000㎞にも及ぶ超ロングランだったため、急きょツーマン運行(運転士2名での意)となりお呼びがかかりました。

大型車で日帰り1000㎞は非常にキツイと思いましたし、何より繁忙期の観光バス業界はこういった事例もザラにあります。

内容は埼玉県内発・お客さんの乗降箇所三か所経由して東北道をひた走り、宮城県は仙台市・塩釜市を目指すという行程でした。

まして40~50名近くの人命を預かり、行った事もない見知らぬ土地を、あたかも知ってる道路の如く走らなければならないその現実に、これは慣れもあるかもしれないけど、体力的にもワタシには到底無理だと悟りました。

観光バスは清潔さも大切なので、命からがら営業所に帰庫してから全長12m・高さ3.5m前後もある巨大な車両を毎回2時間近くかけて、内装と外回りを洗車する作業にとにかくへばりました(苦笑。

短期的に行う事は出来たかもしれませんが、継続的に何年・何十年この先やる事を考えると、とてもではないけどワタシには厳しいという判断を下さざるを得ません。

何よりも今やってるタクシー・ハイヤー事業にも共通していますが、人命を預かる以上万が一にも事故やトラブルがあってはなりません。

安全の確保こそ旅客輸送における最も優先されるべき生命線であるからです。

しかしながら、お手伝いとして観光バスに乗務出来た経験は、その後の自分の人生に大きな影響を与えてくれましたので、非常に意味のある大切な経験を積むことが出来ました。

良くも悪くも、夢や憧れという強い呪縛から解き放たれた瞬間でもありました。

そういった過去もあったので、ワタシは若い時にやりたいと思った事は何でもやっておいた方がいい!と断言できます。

それはなぜか?(またか)

やろうと思ったその時こそ最高のタイミングだ!

結局のところ、若いころの時間であれ、今こうやってブログを書き綴っている時間であれ巻き戻すことは出来ません。

あの時やっておけば良かった、もうこの年齢じゃ到底新しい事やろうにも厳しいし無理だな、なんて考えてしまいがちです。

だからこそ、気力も体力も充実している無茶が効きやすい若い時代に「自分の思い描いたこと・好きなこと」は必ずやっておいた方が良いのです。

ワタシも結果的にはその道でやり通し大成する事はなかったけど、幼いころから憧れ抱き続けた夢を実現する事が出来たという観点では「一片の悔いはなし」と言い切る事が出来そうです。

綺麗ごと言うつもりはサラサラありませんが、自分の中でけじめをつける事ができた、または納得させる事が出来たこの経験は、誠にいくらお金を積んでも買えるものではないと思います。

話は大きくそれましたが、先に挙げた事務員さんの息子さんも、教職課程取ってるんだからやった方がいい!という理由だけでなく、単純に自分が教師の道を志してやろうと思ったなら、この先ずっと職業としてやれるか・やれないかは別としても、確実に今やった方がいい。

事務員さんも最初は「えっ?」って顔でワタシの話を聞かれていましたが、一連の上記のお話をかいつまんでしたら、やはり納得してくれました。

「お母さんに止めろって言われたから、あの時やらなかったんだ!」って後になって言われたら絶対にイヤだな、とその事務員さんは言う。

そもそも、やれるかやれないかなんて話は実際に自分が現場で経験してみないと分からない話でもあります。

親が知らない可能性や特性を、お子さんは持っているかもしれません。

お母さんが知ってる小さいころの「あの子」は、もうそこにはいないかもしれませんよ。