やりたい仕事はない!それも一つの選択肢である

「やりたいこと(仕事)無いんですよね~、そいや運転手さんてなんでこの仕事してるんですか?」

今まで色んなお客さんをお乗せしたけど、朝イチ4時のお客さんにこんなことを聞かれるとも思わなかった出足となりました。

一時期のワタシも同じように、やりたい事は既にやったし今はもう特別にやりたい事なんてないんだよね、という状態に陥っていました。

しかし、そこからどう這い上がり日々を暮らしていくのか、結局のところまた自分にしっかりと向き合えるか否かにかかっています。

今まで好きだったことは、好きなことに変わりありません。そこから目を背けずに、次に自分は何を行いたいのか、それをじっくりと考えてみませんか?

子の心、親知らず~両者とも互い知らずな現代社会

まだ20歳過ぎたばかりだというお客さん、何やら毎日ながらやりたいことがないのだという。

正直なところ、フリーターで何となくアルバイトで暮らしているけど、実家で暮らしているために父親から「ちゃんと正職につけ!」と口うるさく言われているのだとか。

本人もそれを重々承知していて、なにか働きたいのだけど思うような仕事がないという。そこでちょうどいま、アルバイト先のキャバクラから正社員として働かないか?と打診が来ているのだという。

本人は接客は嫌いではないようなので、いくらか興味を持っているのだが非常に迷っている。それは、特に父親がキャバクラのボーイの仕事など絶対に認めない!と言っているところにあります。

水商売を正職とは認めない!それが出来ないのなら家から出て行け、とまで言われていいるのだとか。

ワタシの個人的な感想を言わせてもらえば、水商売・キャバクラが違法行為を働いている訳ではないので、そこまで煙たがらなくてもよいのではないか、と思わざるを得ません。

大事な我が子に水商売をさせてたまるか!という、お父さんのある種の親心かもしれませんが、いささかこの物言いは乱暴すぎるのではないでしょうか。

親の心、子知らず~なんて言葉もあれば、子の心、親知らずなんて逆もまた然りのような気がします。

二十歳の青年へ!無いなりに見つけるのも大人の一歩だ

やたら粘り強く、なおかつ酔いながら真剣に?聞かれました。

「運転手さんはなんで今の仕事しているのですか?」という、軽く酔っぱらいながらのお客さんの問いかけ。

率直に答えれば「過去の経験が活かせて、自分の生活パターンに見合ってるから」に過ぎません。

元々はバス乗務員を10年弱行っていたので、自動車の運転に関する仕事であればその過去の経験はそのまま活かせるでしょう。

また、タクシーは一昼夜乗って次の日は「明け番」と言って、ある種のお休みのようなもので、一日乗務して翌日は自分の好きな事が出来るとも言えます。

家のこと家事などを色々やる、ワタシのように自分の仕事をやりたいなど、それは何でも構いません。

タクシーが~というより勤務体系に惹かれたのが、正直に言えば今の仕事を行うキッカケとなったのです。

その旨を素直に彼に話すと、ほろ酔いの迷える若き青年はなんとなく理解してくれましたが・・・ワタシの事よかそれでもキミは何がしたい?

無い!というのも、実は一つの解答なのです。

何となく生きるすゝめ~脱力するのも健全な生き方

何がしたいか分からないときは、何がなんでもなにかを探そうとしない方が良いと思いました。

過去の自分もそうだったけど、その時の事を考えれば考えるほど何故か息苦しくなります。恐らく本当にやりたい!と思った事をやろうとしていないからではないでしょうか。

今回、乗客として乗ってくれた彼もおそらく本心としては何事もなくただひたすらに暮らしたいというのが本当の所だと思います。

これって、結構自然なことで誰しもあり得る事だと思うのですね~「やりたいことはありません」という考え方です。

生き方として、職業としてたまたま希望が無かったというだけで、生きていく上においてはやる気が無いわけでもないし、生きていたくないって訳でもありませんから。

ただ、仕事&職業として「やりたいことがない」というだけであって、生きるのがイヤだ、お前はやる気がないんだ!なんて他人が考えるのは余計なお世話だと思います。

今回の彼のような場合、もし本格的に今のバイト先で勤務したいなら迷わずやるべきだし、そうでもないなら今のままアルバイトしながら、何か親も納得してくれるような正職を探すのも一つでしょう。

まとめ

「後悔」を基準に自分の選択肢を考えると選びやすいと言えます。

「あ、いまこの仕事やっておかないと、年取った時に絶対後悔するな」と思い、ワタシは子供の頃から漠然となりたかったバス乗務員へとなりました。

なりたかった理由などは分かりません。

ただ好きだったとしか言えないのです。

今はもうその世界から去りましたが何ひとつ後悔はしていませんし、20代だった若いうちにチャレンジして良かったと100%言えます。

今日のボーイの彼ともう会う事は無いかもしれないけど、彼がもし後悔するなら正社員としてちゃんとボーイとして務めるのもよしだし・・・

オヤジさんの言うように、新たに何か正社員として働ける仕事を見つけるもよし。

もし、ボーイで食べていくことを選んでオヤジさんから勘当され家を出されたとしても、間違いなく言えるのは「野垂れ死ぬことはない」と言えます。

彼は一人でやっていくのが不安だっただけなのだ。

犯罪行為を犯している訳でもあるまいに、今朝の彼はまっとうに働くならどちらを選んでも正解なのです。

それらを踏まえた上でやりたい事がないなりに、その中で見つけた最もやりたいことをやれ!