これじゃ人気なんぞ出るわけない、白鵬よ

親が熱心に相撲中継を見入っていたので何となくその中継を見ていました。

まともに相撲中継を見るのは何年ぶりか?というくらい、久々の出来事でしたが、やはり久々に見ると妙に新鮮な目新しい空気?が感じられて良いものだと実感します。

まともに見ない日々も多かったけど、その間に新しい勢力の力士が出ていた事に驚きます。

スポーツニュースの映像でもそうだったけど、モンゴル勢はともかくとして外国人勢が相変わらず勢いがあるという点。

特に割と最近に大関へ昇進した栃ノ心は剛腕・怪力の力士として非常に面白い。

今日の横綱・鶴竜との一番でも上手回しを取ってガッツリ組んでからの展開は非常に栃ノ心の得意な展開で、両腕から引っ張り上げるその様は、鶴竜を一気に吊り上げて寄り切るという相撲はまさに圧巻。

好調の横綱をあそこまで圧倒的に攻め立てる相撲はまさに圧巻で、こういった相撲をお客さんは見たいのだと思います。

お金払ってでも十分に見ごたえのある取り組み内容だったと言えますし、こういった一番が名実ともに記憶に残る一番とも言っても良いと言えます。

残念だったのは、本日(9月19日)結びの一番である、大関・高安 対 横綱 白鵬 戦でした。

客はウルセーけどやはりよく見てる!真っ向勝負が見たいわけよ

大相撲における立ち合いの変化とは良いものとはされません。

一発勝負、一度の立ち合いでしっかり取り組みを決める事が求められます。

いくら横綱クラスといえど、下手な立ち回りで立ち合いを不成立にさせると、審判長から厳しい激が飛びます。

番付が高い力士ほど下位の力士の見本にならなければならない、という前提に結びの一番は組まれます。

新進気鋭の大関・高安の押しといい踏ん張りといい、その馬力は横綱以上の力を持つと言われていますが、これは先に挙げた栃ノ心(グルジア出身)も同様です。

立ち合いの変化とは、同時に手をついって「はっけよい、のこった」のお馴染みコールですが、その同時ないしはちょっとのタイミングをずらそうとして、立ち合いを成立させようとするのが白鵬の戦法。

前々から宣言していた?ように、高安には真っ向正面から正攻法では挑まないと公言していただけに、立ち合いのタイミングをずらすなど、変化を入れてきます。

モンゴル勢にはなかなか理解されないようですが、貴乃花親方がよく意見する「横綱は逃げも隠れもせず、正々堂々真っ向勝負」であって横綱である、が日本人が想像する横綱像です。

しかし、モンゴルでの相撲はまずは一にも二にも勝ち負けがある。

勝ってナンボなので、立ち合いの変化も勝利への一つの戦法と位置付けています。

今日の一番も、立ち合い不成立は二回、そして三回目の仕切り直しでまたも変化の立ち合いするも、立ち合いは成立。

タイミングを完全に外された高安は、横綱にポンと一突きされ尻もちついて終わり。

分かりやすく今日の取り組み動画
鶴竜-栃ノ心3.40から~ 高安-白鵬4.40~

白鵬戦の取り組みを終えた後、NHKラジオ解説の北の富士氏は

「なんか、つまんないの~」

と言ってNHKラジオの相撲中継は幕を閉じたが、解説者の「嘆き」で閉じるという前代未聞の終了の仕方だったとも言えます。

この一番に関しては、観た人皆同様にこの一言に尽きるのではないだろうか。

これで白鵬に人気が出ろって方が無理なワケで。お客はよく見てる、栃ノ心のような真っ向勝負を見たいわけです。

駆け引きをしない同じモンゴル人横綱の鶴竜の方が、態度として・取り組みとして立派だと思います。

ボクシングの亀田長男とどこか被るのです。数字やその冠は確かに立派、ボクシング三階級制覇を成し遂げた亀田長男。

そこに至るまでの対戦相手選びには、そのクラスのトップ選手が戦ったとも言い切れず何とも至極歯切れの悪い三階級制覇に…。

白鵬も勝利数・優勝回数ともに歴代一位という本来なら伝説的な大横綱で「あるのだろう」けど、それに値するような内容かと言われれば特にここ数年に関しては「?」なのではないでしょうか。

記録には残るけど、記憶には残らない大横綱とボクシング三階級チャンプのどこか似てる共通点でした。

北の富士さんじゃないけど、なんかつまんないわけよ。

まとめ

文句ばっか言うウルセー客かもしれないけど、何だかんだお客はよく見てる。

北の富士さんくらいの、辛口の解説は視聴者目線でおもしろい。

無難な事しか言わない物静かな正統派の親方衆より、やったら辛口の北の富士氏かインパクト抜群だけど相撲は抜群の博識である魔界からの好角家(相撲愛好者)・デーモン小暮氏に限る。