激務で薄給~なぜバス業界はトラブル続きなのか?

バスでの事故・トラブルのニュースが非常に多く報道されています。

一つは横浜での路線バスの追突の件、もう一つは千葉県成田市での高速道路上での路肩にバスが追突してしまった件など。

いずれにせよ惨事になってしまった事に変わりはないが、根底には今のバス事業の労働問題が大きく起因している可能性も高いと言えます。

横浜での一件の会社にワタシは営業所こそ違いますがかつて所属していました。

本州最大の規模の会社、と言われてはいるものの勤務実態はかなり厳しかったのは今でもよく覚えています。

休み明けの初日を通しというダイヤ(朝6時台出庫~終了が20時半ば位まで)で、拘束時間が15時間位にも及ぶ事は珍しくない。

人手も不足しており、とてもじゃないけど足りないので午前仕事で終わるダイヤの後に、午後からの勤務のダイヤがくっつき(通称2枚)夜の23時すぎまで乗務する事もあったり。

そんなのが5~6日続く事だって珍しくないほど、今は会社によって特に人員不足に陥ってる業界なのです。

勤務が終了し、次の勤務が始まるまで8時間あけば法的には問題はありません。

ただ、帰宅し寝る時間など考えれば賞味睡眠時間など5時間にも平均したら満たないのではないでしょうか。

ヘトヘトになり、一日中神経すり減らし走り回って4時間ちょっとしか寝れない、これでは身体が持つわけがありません。

現代の若い学生さん世代は特に普通車の運転免許も取得しない傾向が強いので、バスに乗務するための二種免許の取得はほど遠いのです。

そんな現状もあってか、今の悪い状況を加速させている基本的な原因の一つともなっているのです。

それに並行して、ベテラン乗務員の定年退職などもあり世代交代が激しく進んでいる時期ともいえ、いわば完全な過渡期でもあるのです。

この厳しい時代こそ、公的支援を見直し導入すべき!

バス業界をワタシは今でこそ離れましたが、未だにかつての仲間たちとは連絡を取り合っているので業界の事情はよく伝わってきます。

人がいないし育たない、退職者がさらに増える、給料は上がらない、仕事の内容はよりキツくなっている、良い所が見いだせない現状が今のバス事業を苦しめている。

足として成り立たないと困る地域が多いので、この現況を少しでも変えるなら公的資本の増加など、頼れるところは税金なども投入して頂きたく思います。

もちろん簡単に行く事では無いですが、昨今のテレビなどで目にするトラブルなどの増加は、こういった労働環境を整備して危険を減らす事にも役立ちます。

激務で薄給、夢や希望も持てないような世界に新たな世代を呼び込むのは至難な事と言えるのではないでしょうか。

今回の一連の報道を見て、かつての古巣でもあり自分の走っていた地域でもあるので、とても人ごとのように見る事は出来ません。

この悪しき環境を変えるには、公的な力と安全神話の復活といった地道な努力こそが、今また必要なのではないでしょうか。

まとめ

もっと若い世代に、バス業界を目指そうと思えるような仕事作り、その仕組み作りを目指さないといけない。

業務に無理がなく、安全に乗務出来ること、ある程度給料も保証されていること、このような後ろ盾は最低限欲しいと思います。