NHK朝の情報番組「あさイチ」を見ていた。博多華丸大吉コンビが司会を務める番組なのだが、本日のゲストでエレファントカシマシのボーカル&ギターの宮本浩次さんだった。全身を使った歌い方も朝から刺激的だったし、あさイチを家で見られるというのも、数か月前を考えれば平和な証拠だなと実感する。

エレファントカシマシ・宮本さんというと、やはりこの歌だろうか。もちろん、スタジオでも生歌披露してくれていたけど、97年リリースとあってもう既に23年も経過している事に驚いた。23年前って自分は何していたんだっけ?歌を聞きながら思い出すのも、なかなか良い時間だなと常々思う。番組司会の博多組も福岡の下積み時代で苦労していた時期の曲だけに、深い思い入れがあるようだった。

曲自体が今までももちろん良い歌だなーと思っていたが、今は療養期間中で今後も転職を含め、新しい道へ進むべきと模索している中で偶然に聞き合わせたこの歌の歌詞に何とも朝からシンミリしてしまった。

歌い出し冒頭の


くだらねえとつぶやいて
醒めたつらして歩く

まさに今の自分はそんな心情だったな。

いつの日か輝くだろう

そう、再起を目指して今はかすかな月あかりを頼りに歩いているような状況は、時代を越えてもどこか共感をもたらしてくれるのが歌の素晴らしい所ではないだろうか。歌い出しはさらに続き

いつまでも続くのか
吐きすてて寝転んだ
俺もまた輝くだろう
今宵の月のようにAh…

この先の見えない状況はいつまで続くのか、自分はこれから何がしたいのか・やりたいのか?現実を見て嫌な事があって、文句を言い放ち吐き捨てて寝ころんで、ふて腐れるような日々でも、また自分らしさを取り戻し、やりがい、生きがいを取り戻して、俺はまた今夜(今宵)の月のように輝く事はできるのだろうか、そんな心情が歌詞とピタリと静かに重なった。

歌自体は男性目線の失恋ソング?なのだろうか、そもそもがフジテレビ・火曜の夜21時枠である「月の輝く夜だから」というドラマの主題歌制作の依頼で誕生した曲で「大人の女性目線で」という製作陣の要望だったそうだが、何度も作り直した結果、男性目線の曲に仕上がったという。

歌はつづく、

明日もまたどこへ行く
愛(=希望)を探しに行こう
いつの日か輝くだろう
あふれる熱い涙

明日もまたどこへ行く
愛(=希望)を探しに行こう
見慣れてる町の空に
輝く月一つ

いつの日か輝くだろう
今宵の月のように Ah…

恋や愛は今は無いので(笑、途中一部を希望と訳させてもらったものの、今は辛く苦しみもがいても、いつの日かは希望の光を取り戻し輝くことがまた出来るだろう、そういう自分への期待と願いが込められた前向きにワタシは捉えたが、それでも前を見続ける姿勢が何とも希望を感じさせる。

そんな状況の中に、いつもの街のいつもの夜空に輝く月一つ今日も光る。いつの日か自分もまた輝けるだろう、今夜の月あかりのようにと繰り返すことで、明日へ歩き出そうとする自分へ叱咤激励をするかのような、強い希望を持たせてくれる。

どこか70年代のフォークソングに似たような語りながらのギター調に何とも深い味わいと哀愁を感じられずにはいられない。温故知新とでもいうのか、時代を越えても良い曲は良い。この心情はいつの時代でも、だれの日常にでも考えられる。さりげない言葉に出来ない日常を拾いあげ、言葉と音楽に載せて表現した宮本浩次さんとエレファントカシマシに、今宵は乾杯!

PS

97年、あなたは何をしていましたか?

当時の記憶や思い出は

これからも今宵の月のようにまた輝くだろう。