12月の師走の時期ともなり、例年ならタクシー業界も昼夜ともに好調であろうと推測されるが、これからも予測される雨の日・雪の日などといった荒天の日は全く空車のタクシーがいない、つかまらないという話を聞く。そこで乗務員目線での雨の日の動きを考えてみた。



東京都心部などの場合で考えてみる、駅と駅の間隔が比較的近いのでいわゆる「ちょい乗り」需要は雨だとグンと高まる。地下鉄駅の前あたり、あるいは主要交差点の手前(左角)で様子を見る事を勧める。とにかく自分の行きたい方向に向かうタクシーに限定して空車を探すのは荒天時はあまり勧めない。

その方向から来ない保証もないが、来る保証もない、まして時間も押しているし少しでも早く乗りたいという方は特に荒天時は多い。なので、進行方向に関わらず大き目な交差点の左角が良い。交差点を超えた所で待ってても良いが同じように信号手前で先に拾われてしまうケースもあるので、手前のが赤信号での停車中に上手く乗れる可能性もある、もちろん周りをよくみて安全を考慮した上で。

雨の日はどこでもお客さんがお乗せ出来ると考えは乗務員は当然ある。確かにそこらじゅうで手が上がる。ただすぐお乗せ出来ない場合でも、空車でも自然と主要の大きな駅方向へと、無意識に車両のアタマが向く乗務員が多いので主要駅の方角で待つのも一つ、途中で乗せられなくとも駅乗り場ですんなり乗せられるケースが多いからだ。

ちょっと地理に詳しい方なら、明らかにタクシーやその他一般車がよく使うであろう一本裏通りで待つのも一つ。例えば渋谷駅を目掛けて走るタクシーは大体、この裏通りを通って駅に向かっていく、などそういう通りはどの地区にも存在する。

主要な交差点は信号待ちが長かったり、渋滞スポットになりやすい所など、空車で裏道を抜ける理由はいくつかある。駅でひたすらお客さんをお乗せすることを繰り返す事を好む乗務員は、特にこのような同じ道をひたすら行き来する傾向が強い。

雨の日に割と多く見られるが、お客さんが乗ってる場合=実車中の場合でも、急いでいるお客さんだと信号待ちしてる間に「あ、ここで降りちゃいます」という方も結構いる。急にハザードランプが点灯し精算してドアが開く光景は目の当たりにされた事がある方も多いだろう。

上記ケースを想定し、止まるであろう大きな交差点手前の実車中の車両も、一応チェックしておくのはおすすめ。ハザードランプ付けないで停車・精算体制に入る乗務員もいるが(大変危険)、その車内の様子をさりげなくチェック出来れば、入れ違いで乗車可能である。乗務員から見てもお客さんが「繋がる」ので結構ありがたいし、雨の日に割とよくあるケースだ。

例年のこの時期も夜など忘年会シーズンで空車のタクシーが都心から消え去るが(今年はコロナ禍の影響でそこまで大丈夫だと思うが…)、絶対に止めて頂きたいのは、速度の出る大通りで道路に飛び出して「身体」でタクシーを止めようとする事だ。ワタシも何度も経験しているが、もはや悪質な当り屋にしか見えない。

六本木通りと新宿の靖国通りの大ガード近辺とかあのあたりでワタシも経験があるが、本当に危険だしあえてその地区を通らないようにする乗務員も中にはいるくらいだ。

空車がいない事に関してはご迷惑をおかけするものの、非常に危険極まりない行為だけは生命に関わるので絶対に絶対に止めて頂きたい。お酒の勢いや寒さの中で空車がつかまらないイラ立ちからの行動で済む話ではない。

要約すると、どうしても雨でタクシーが極めてつかまりにくい時は、

自分の行きたいとする進行方向だけのタクシーにこだわらない。

主要な大き目な交差点の手前(左角)らへんで、赤信号の実車中のタクシー車内にも一応目を向けよう、前のお客さんが降りるかもしれない。何やかや、交差点左角はタクシー乗務員やお客さんから見てもポールポジション。

タクシーの行動特性上、人のいる方へ自然と空車は向かうので主要駅方向の流れを意識してみる。

などが、都心部や各地の市街地で通用する方法ではないだろうか。それ以外の郊外のタクシーだと事情は変わり、やはりひたすらその地区の最寄りの駅にタクシーは向かうのでそういう時は「必ず駅方向」で空車を待つ、が良いだろう。

駅の乗り場にお客さんがたくさん並んでいると手を挙げても、止まらない車両がいるので要注意。駅でずっと並んでるお客さんからしたら、目の前で拾われたら横取りされたようで、そりゃ面白くない。(会社に即苦情が来る事が多々あり)

そういう場合は、もうちょっと手前(乗り場から見えないような位置)や信号一つ分くらい離れた駅から割と近くで狙うのも一つ。空車が通行する確率が高い場所はどの地域でも必ず存在するので、そういう場所を狙ってみてはいかがだろうか。

郊外地区だと、乗り場じゃなきゃ絶対に乗れない!と思っているお客さんが結構いらっしゃるが、その場所が乗車禁止に指定されている場所でなければ、問題なくご乗車頂けるのでご安心頂きたい。

乗車禁止地区とは何かといえば、繁華街ではあるが代表例だと夜の銀座・赤坂もタクシー乗務員側からしても正しくルールを把握していないと厄介で、乗り場に入構する向きや順路も決められている。

先にあげたように、手前で客待ちしたり手を挙げられても「お乗せすることが出来ない」ケースは少数ながらあるので注意したい。大体夜の22時~翌1時まで指定が多い。タクシーもそれらを違反すると街頭指導員に見つかれば「タクシーの行政指導」する管理団体から処分を受けるので、そこはご理解頂きたい。

PS

雨天・荒天時ほどタクシーの行きそうな風向きを意識してみる。基本は人が集まる所へと自然とアタマを向けて走っているのが鉄則。それでもダメなら主要通りだけでなく一本裏道も意識してみて、意外と空車いるから。