夢や希望につきもの、現実くんと挫折さん、こんにちは

PAK160218480I9A9257_TP_V
かくいう私も失業と転職を幾度か経験しています。一番長く勤めていた交通・運輸事業での失業に至るまでの経験は良くも悪くもたくさん積ませて頂きました。自分が好きで望んで飛び込んだ業界だったゆえに気力と体力の根性論だけで乗り切ってきた感はありますが、やはり人には限界がありました。

連日の長時間勤務で昼も夜も無いような業務形態に、トラブルや苦情の多発でその後処理に追われて、すんなりと帰れる日もとても少なく、長い時だと3泊ほど会社の仮眠施設を使用しながら会社に勤務していた週も珍しくありませんでした。

自宅の家賃を払うのが勿体なくなるほど、それだけ会社で過ごす時間が長かったので会社のオフィスでヤドカリ生活ならぬ、自宅がよそ様宅にお邪魔するような感覚になるなど、全く洒落になりませんでした。

斜陽産業こそ、確率変動で大当たりを掴むビッグチャンスだった

一方で高度経済成長期のような、業績推移が見込めない、人口の減少=利用者・お客様の減少により業界全体が私が入社する前から既に斜陽産業などと揶揄されている程でしたが、自分自身にその職業に対する憧れや理想があったので、本当に気力と体力と理想への思いだけで邁進出来ましたが、身体は一番素直で正直ですっかり悲鳴をあげてしまう事態にもなりました。

そんな最中でもお給料はスズメの涙ほどの事態でもあり、30歳を迎える近辺で今の自分の立ち位置に疑問を強く感じるようになりました。「このままでは先に自分がぶ潰れる」という具合に。

気力も体力も減退して体調も壊してしまい、ほどなく私は10年勤めたこの業界を去ることになりました。気持ちは無念のような、はたまた忙殺される日常から解放される喜び、両方を感じていた時なのです。

解放とは肉体的にも精神的にも、睡眠時に毎回平均して5回は目覚まし時計を見ながら、夜な夜な起きては寝てを繰り返していたあの寝坊が出来ない使命感からの解放は凄まじく爽快なものでした。

夜更かし朝寝坊、身体に悪いこと、常識的に許されにくい事は快感を得ます。そう、ミッドナイトタイム(真夜中)にラーメンを食す、あの快感と美味に通ずる満足感なのです。

ズル賢さ上等、大切なのは用意周到なしたたかさ

もし、これから失業・転職を考えるならば、あてずっぽうに勢いだけで会社を辞めるのは止めた方が良いです。私も勢いオンリーで会社を飛び出しましたが、この次に勤める会社の目途も何もつけなかったので再就職に至るまで10か月も要してしまいました。

10か月仕事をしない、世間と割と距離を置く、やや社会不在的な感覚には一抹の不安を覚えます。めし、ふろ、寝る、ダメ親父の代名詞的な三種の黄金のセリフだけで過ごしてしまった日も通算すると1か月以上はあったでしょうか。

人生の無駄使いをした感覚、UFOキャッチャーをゲーセンでトライして、気が付いたら2000円くらい投入してようやくGETした大したことない景品に結果的に大損して無情な、そして何ら有意義でない過ごし方に極めて類似していました。

PAK42_asanohomenorassyu1323_TP_V1

私のその当時の年齢では長い期間と言わざるを得ません。もしどうしても嫌で辞めようとしているあなたに進言するなら、ある程度は次に行きたい会社やその業界など道筋は大まかにでもつけておきましょう。ゼロからの再就職への活動は本当に大変で、思った以上にシンドイです。

あまから人生劇場、酸いも甘いもトコトン味わおう

また、自分のいる業界丸ごと終わってるな、と感じても意外と斜陽と言われる産業ほど開拓する余地や、あなたが突出して出世するチャンスは転がっていたりしますので、甘くみてはいけません。

私も退職してからこの事実に気が付かされました。斜陽な産業ほど、誰もそこまで熱を入れて工夫・改革するなどそういった感覚に乏しく、あなたのちょっとした機転と活躍が思わぬ出世物語にも繋がりかねません。

それだけ、ライバルとなる猛者が居ないのでチャンスはつかみやすいのです。かつての私のように勢いで辞めて、何とかなるという考えはやはり今の世の中、甘いです。

PP_yamanotesenshibuya_TP_V1

何とかなる人も中には居るでしょうが、方向性がない人にど真ん中のストライクの球が投げ込まれても、打ち返すどころかボケっと見逃し三振してしまうケースなど多々あるかと思います。準備は周到に、そしてしたたかに、人を陥れないしたたさは大いに歓迎されるべきなのです。

それでも迷い、方向性が決められないのなら、これならやれそうだな、という切り口から探してみるのも良いと思います。
結局働く以上、夢や希望を語るだけでは続ける事は出来ず、そこで結果を出そう、出世を望もうなどというのは夢物語に等しくなってしまいます。

それならば、自分なら「コレはいける」というような分野を何となくでも、頭の片隅に把握しておきましょう。

それだけでも、あなたの失業後、転職ライフは劇的にラクになるに違いありません。世の中は、甘いようでピリッと辛く、厳しく辛いようで甘かったりもする、甘辛さのバランスで成り立っている絶妙な酢豚のように。