さて21年度の大みそかを迎えた。ごく当たり前のことながら、ちょろっと自身の事を振り返ってみる。一年前の自分を考えると、まさか一年後の自分が「こうなってるとは」と思わなかった、と感じてる人は世の中にどれくらいいるだろうか。はたまた、無事に何事もなく一年過ごす事が出来た、と感じられた人ももちろんのこと、多かったと思う。ワタシ?前者に決まっているであろう(笑。

ひと言で述べるならコロナ禍と大ケガで2か月の入院とその後の休職生活に尽きる一年だった。今後の人生を変えるには十分すぎるほどのインパクトと転換期を迎えた、とプラスに捉えれば非常に重要な一年であった事は間違いない。その上で、この自分自身の非常事態をどのように受け止め、今後に活かせていくかがポイントとなる。

そんな中でタイムリーな記事を見かける。「JR東、新幹線に貨物車両 コロナで旅客減…導入検討」という見出し。鉄道のみならず、航空・自動車の旅客輸送各社は今年度の輸送人員と売上は大幅に減少した。JR東日本の運行する新幹線のうち、1編成の1両を「貨物専用車両」へと導入を本格的に検討しているという。

世の中のコロナ禍諸事情で、人の移動が大幅に減少せざるを得ない状況下で、新幹線の人員輸送は深刻さを極めている。その空いてる車両の1両を貨物専用に、というのは新幹線輸送の命とも言えるスピードの利点をフルに活かした新サービスの誕生とも言い換えることが出来る。

春先には全国的に緊急事態宣言が発令された時も、人の移動は大きく自粛により減少したが、物資の移動は減るどころか大きなプラス需要となった。トラック輸送業界は、特に食品・生活日用品をメインとする会社は大忙しとなった。人間が生きる上で、どんな非常事態になろうとも、食料や生活物資は欠かせない。

空席が著しく目立つ新幹線もそこに目を付けたのであろう。一度、新幹線の座席を全て取り外し、荷物をより多く運びやすいように改造された1両を上手く活用しようと言う取り組み。JR東日本では数年前から実験的にこのような貨物輸送の取組みを行っていたようだが、数年先を目途により特化した貨物専用車両の導入も目指している。

新幹線での貨物輸送は、一般で言う「バイク便」輸送の感覚に近い。モノを大量に運ぶ事には適していないが、スピードを優先したい荷物もある。各種医療品、重要な書類・物品などいくつも挙げられる。日本の物流形態を変えるほどではないにせよ、より高速に特化した輸送サービスが提供されても良い時代だ。

インターネットからの買い物・宅配業界がさらに高い需要を呼び起こす昨今において、スピード輸送は大きな武器となり、時間を新幹線の速度を利用しお金で買うような形だろうか。空席が目立つ旅客車両をそのまま走らせるより、どれほど効率的で画期的な事か非常に良く分かる。鉄道の歴史をたどれば、長距離列車は遠くに貨客が一緒となるのは当たり前だった。

自分自身にとってもピンチな時期を迎えた一年となったが、発想を転換させる事でチャンスに変える必要性は、その時代と自分の状況に合わせて常に変化させる柔軟な姿勢は重要視される。変化の波ばかり追い続けて、自分が出来ない事をしようとしても意味はないが、然るべき状況での変化は大いに活かすべき。

ワタシ自身も旅客輸送の業界での仕事ばかりであったが、一般貨物業界が今後も活況は十分に見込める。ネット通販が特に物流の流れを大きく変えたので、その勢いはモノを「瞬間移動」で送れる装置が開発されない限りは、今後も物流は止まらないと普通に考えられる。

人の流れは流動的で、今年のような世界的なコロナ禍が訪れると非常に不安定と化すのは大きな教訓となった。ピンチを必ず活かせというと、どこか息苦しくもなるが、時代のニーズに応じた変化には柔軟に対応していきたい。その中で、自分がやれる事はなにか、それを見出すことが次への新たな一歩へとなると確信す。

PS 

誰も先の事はわからへん。目の前のこと、疎かになってまへんか?

やれることをやっていこう。