実話系のノンフィクション小説のような内容にこそなれど、会社の様子は知人などを介して事情をよく聞いている。

コロナの緊急事態宣言が一都三県に発令され、新たな局面を迎えた。と、いってもカタチだけのもモノであり実際に、現場は非常に混乱している。

飲食業界の悲痛はメディアを通して、よく報道されているので周知の通り。近所のすかいらーく系レストランも閉店すると書かれていた。

業界大手の会社だけに、採算の取れない店舗を急速に閉店する事で、コロナ禍の難局をしのぐ一手とされるが、相当な店舗の閉鎖は見込まれている。

飲食・水商売と連動性の高いとされるハイタク業界も、その濃い影響は当然受けている。

つい数日の話しでも、状況下は悪化しているのにも関わらず、本社から「稼動(タクシーの)をさらに伸ばせ」との指令が各営業所に届いたという。

特に夜が動かない中で、昼間の時間帯へ勤務シフトをずらす乗務員が多くなった。昼間はまだ生活・通院など一部の堅い需要は比較的動いている。

そこへやむなくシフト上、流れ込む乗務員も多数いるので昼間は供給過剰に陥っているのがここ数日だ。

軒並み、百貨店や大手小売店が時間短縮営業を発表した中での措置だ。当然、夜の人の動きもほぼ限定的なると見込まれる。

明らかに営業車両が多すぎるという事から、弊社経営陣の指導が明らかに逆効果になっていると言える。

休車といって、車両を一時的に停止する措置を講じる会社も、年末から出ている。

需給の調整を行うべきなのだが、補償がない、という所から無理やり走らせている状況下だ。

経営者が目先の数字しか見れないのは、非常に厳しい。金融の世界でも「損切り」という言葉があるに、いかに被害を最小限に抑えるかも経営者の腕だ。

郊外型の営業である弊社は、特定の地域を一社で担当させてもらってる弊社として、この判断が明らかに裏目に出ている事は、もはや周知の事実だ。

タクシー乗務員の給料は、自身の売上と連動しているので、会社はその人件費を「固定経費」と見なしてはいない。

事務員などは固定経費として、人件費を見ているようだが、乗務員は別のくくりという考え方が、ここへ来て明らかに間違いだと言える。

車両を動かす以上、最低限の経費(燃料など)や、売上がある程度連動しているとはいえ、乗務員の固定支出の部分の給料も発生する。

売上が出来ない中で乗務員給料の発生は、固定給の部分もあるので、全てが売上に連動している訳ではない。

明らかに、世の需要が無い中で車両を走らせ、人を使い続ける方が会社にとってはマイナスなのは明白だ。

交通機関である以上、事故やトラブルのリスクも抱える業種だけに、それらを含めた損切りは必要不可欠と断固としてい言い切れる。

見込みが見込めないのに、無駄に車両を走らせることが一番ムダだと、弊社経営陣は気がつかなければならない。

また、ここまで極端に情勢が厳しいと、出庫させる乗務員の精神衛生上も非常によろしくない。

売り上げ不振による過度なストレスと、不安を抱えながら出庫する乗務員の存在も考えると、積極的に出庫させろという判断は、完全に逆行している。

各駅も流れが悪いので、タクシープールから溢れる車両も多いと聞く。特に夜は何週も回り込んでも入れないという、悲惨な状況下にある。

だからこそ、人と違ったやり方・営業方法をしないといけないのだが、それでも需要の絶対数が落ちるのと、日中に車両が集中するので供給過多は明白だ。

押してダメなら引いてみろ、の格言があるように、今は一旦引いて耐え凌ぐ時期だ。

頭を使い人と違った営業法をしつつ、動くとされる時間帯に意識を集中させる。

ほとんどの乗務員は、同じ所に固まるので全くチャンスが無いわけでもない。他者の特性を活かせば、好機は必ず訪れるのだ。

こんな状況かであるが、改めて経営者の正しい判断が無ければ、組織というものは非常に脆く、危険な状況にあるのは世の様々な会社にも言える。

被害を最小限に食い止めつつ、人と同じことをしない、思考を変えるべきだ。

PS

弊社代表取締役と、その参謀役に強く申し出たい。

損切りという発想、そして難しい局面なりの戦い方はあるということを。