おっさんの仕事の代名詞=タクシー運転手ではない!

タクシー乗務員と名乗ってるブログなので

久々にタクシーに関連する記事を。

あくまで私見ですのでご容赦頂きたい。

昨日は7年ぶりに東京都江東区にある

「東京タクシーセンター」に行った。

センターが発行する都内交通案内地図の最新版を買いに。

東京タクシーセンターは都内のタクシー行政を管理する団体。

運転手に必須な乗務員証を発行するのもここの重要な業務。

色んな世代の人が新たにタクシー乗務員をする際に、

センターで所定の新任教育を受けることが義務付けられている。

センター内の購買に地図や試験問題集が販売されているが、

その正面にある教室にはリクルートスーツを着込んだ

若い男女がたくさん見受けられる。

7年前に訪れた時は中高年が8割以上だったが、

まるで大学の敷地内?というほど若い世代で溢れかえっていた。

おそらく4月最初の月曜からの週で、

本格的に新卒乗務員の新任教育が行われていたのだろう。

若い女性も非常に多くかつてのセンターを知るものとしては

それはそれは衝撃的な光景だった。

この7年で東京のタクシー業界の大学新卒採用

一体何が起こったのか?ちょいと色々と調べてみた。

現役タクシー乗務員が新卒乗務員さんへ思うこと

2012年頃から日本交通・国際自動車を筆頭にタクシー乗務員の

「大学新卒者」の採用が本格的に始まった。

ワタシ(30代後半)も現役乗務員の立場でありながら、

この事態を興味深く見ていたが率直な意見として

「新卒でやる仕事ではないな」と思っていた。

一生に一度しかない「新卒枠」

あえてタクシー乗務員で使う必要はあるのかな?と思った。

タクシー乗務員という仕事は新卒でなくとも

ある程度年齢を重ねてからでも十分出来る仕事で

職業としての門戸は非常に広い。

新卒時でしか出来ない会社などに入ってから、

それでも興味や関心があるならタクシーやって見れば?

という考えだった、色々調べる前は。

自分のやってる仕事を卑下するような表現にもなるのだが、

実際にやってる仕事だから、

たくさんマイナスな現実を見て来たので

あえてこの言い方をさせて頂いてる。

日本交通・国際自動車の経営陣も

その辺りのことなども非常に心得ているようだが、

世の中のタクシー乗務員の社会的評価や価値観は低いと言わざるを得ない。

ワタシも周囲や乗務中に「運ちゃん」と見ず知らずの人に

言われることもあったし、タクシー運転手だと知人に話すと

どこか軽く見られることも幾度となくあった。

職業に対する既存の社会的なイメージがあまりに良くないので、

そのような風潮がはびこっているのはやむない状況だ。

この業界での悪しき先人の接客や悪質な運転マナーなどの事例が

そのような世の悪評に繋がってしまったのだから、

これは無理もないことでブーメランが突き刺さったと言える。

ところがどっこい。

ここ数年において特に東京地区に関しては、

このイメージと大きく流れが変わってきている事実もある。

確かに中高年の乗務員が圧倒的に多い職種ではあるが、

日本交通に至っては21年度の新卒乗務員の入社は

330名以上にもなるという報道を見受けた。

今までのタクシー業界を知ってる者とすると、

凄まじい変貌ぶりであり、

それが昨日のタクシーセンターでの新卒の若い子の集団を見た

衝撃的な光景に繋がる。

新卒者の心理を非常によく理解している2社

twitterやFacebook、

特設した新卒者採用のHPなどを見やすくきれいに、

今後のキャリアアップのことなども詳しく書かれたHPを

見た学生からすればさぞかし魅力的に見えると思う。

かくいうワタシも大学の新卒でバス運転士になった変わり者。

15年前の当時でも「新卒でもったいない」と言われたことが

つい最近のように思える。

自分の大学時代を思い起こすと

就職活動の時期が確実に近づいてきているのに、

鮮明にやりたい!と思える仕事がない、

そのジャンルすら見いだせない。

そうやって焦る学生は非常に多いのかと推測される。

大学に入る頃から自分の勉強すべく専門分野を決めて、

学ぶべき学部を決めて大学に入学するのが本来の姿かもしれないが、

実際にそこまで自分の道を決められてから

大学に進学した子はどれくらいいるだろうか。

在学中にやりたいこと、希望が変わることだって多々ある。

親や高校の先生に言われて

「とりあえずこのご時世だから、大学くらいは出ておきなさい」

と、言われて進学する子がほとんどではなかろうか。

そういった「何がやりたいか分からない」

漠然とした不安を抱えながら、

色んな仕事を探そうとしている学生に目を向けた、

日本交通や国際自動車は先見の明があったと言える。

広報活動を充実させタクシー業界のマイナスイメージを覆すにも、

この活動は非常に意味があり関係の無い他社にいる我々にもプラスだ。

若い新しい人材が飛び込んでくることで、

業界の新陳代謝も活発化し新たな知恵や取り組みも生まれてきている。

特に前者の日本交通では、

昨年夏に「新卒乗務員のみ」で構成される葛西営業所も新たに開業させている。

葛西営業所の新人乗務員には無線配車の優先権も与えられ、

ただでさえ東京のタクシー無線配車数で断トツである同社の配車を、

他の乗務員より配車されやすい環境にあるのは

「新卒枠」を会社に捧げたメリットがあると言える。

現実における葛西営業所の1台当たりの1日の売上も、

コロナ禍で厳しいにも関わらず58,000円前後も挙げられていると聞くと、

新卒者でもかなり稼ぎやすい状況は確かに存在する。

東京地区におけるタクシー無線配車数は月間で見ても

日本交通グループは60万件前後もの配車数をこなしており、

2位の東京無線グループを大きく引き離す。

ただでさえ多い無線配車数をさらに諸先輩よりも

優先的に配車してもらえる権利は大いに利用して稼いでおくべきである。

優先権のある間に、

無線の鳴りやすい時間・場所・曜日・天候などをメモなどして

自分流に把握しておくと優先権が無くなって

完全に独り立ちした時期に大いに役立つ情報だ。

1~2年乗務員をして希望が認められれば

内勤・本社勤務に移れるシステムなのだろうか。

内勤・本社勤務もチャレンジしてみて、

やはり乗務員が良いなと思えればまた現場に戻ってくるも良し、

他社を経験してみるのも良し、違う業界に行くも良し。

会社にとっても入社したて右も左も分からない新卒乗務員も

タクシーで稼ぐ実感を身をもって感じることが出来る経験は

非常に得難いので双方にとって相当有益なシステムだと言える。

新卒の価値を理解してくれる会社なら乗務員はあり!

一度しかない新卒枠をタクシー乗務員で使うのはもったいない!

ある程度年齢を重ねても出来る仕事なのに!と思っていたが、

漠然となにがやりたいかも分からない学生も多い中で、

その可能性の一つで日本交通のように新卒優遇措を全社をあげて

対応するという姿勢はしばらしいと思う。

そこまで対応してくれる会社であるならば、

人生でたった一度の新卒枠でトライしてみる価値はあると思う。

そもそもの運転の向き・不向きの問題も当然出てくるだろう。

23区の複雑で様々な大通りや高速道路なども入り混じる中で

お客さんを迅速確実にお送りする業務は正直簡単ではない。

難クセ注文を付けてくる厳しいお客さんも多数おられる。

ただ、対応の仕方が分かって来ればヤバイなりに対応は出来る。

マズイ雰囲気になっても、

そこはお客様商売なのでとにかく刺激しない。

下手に出てお客さんの話しをしっかり聞けば大抵は何とかなる。

運転が基本的に嫌いでなければ出来る仕事ではあるので、

とにかく事故・トラブルだけは最大限に注意しつつトライしてみるのは

十分にアリな状況に現代では変化しているとお伝えしたい。

採用実績大学にワタシの母校の大学の名もあったが

15年前にここまで本格的に新卒乗務員枠を拡大してたら、

当時のワタシも気持ちが傾いていたかもしれない。

いずれにせよ若い世代が活発に入ることは、

タクシー業界の代謝が良くなるし、

イメージもアップするだろうし良いことではないだろうか。

仕事が上手く自分に馴染めば、新卒の若い子でも

入社1~2年で600万前後の年収を得ることも十分に可能だ。

それくらい今の日本交通の優先配車と会社自体の配車件数が

業界で断トツに多いので大きなプラス材料なのである。

とはいえタクシー業務は基本は

街中を流してお客さんをお乗せすること。

駅や乗り場などでの付け待ちが基本。

あくまで会社の無線は補助的な位置づけが本来ではあるが、

両方の良い面を得つつ、

若い世代が長く仕事を続けられる環境を作るのも

重要な場面である。

新年度も始まったばかりだが、

もし就職活動や自分のやりたいこと探しに

真剣に悩んでいるのなら新卒乗務員でチャレンジしてみるのも

十分ありなんじゃないかと思う。

ちなみに日本交通の新卒の定義は

大学卒業後3年以内までを指すそうなので、

いわゆる第二新卒者も含まれようなので、

第二新卒で入っても十分な内容だと思われる。

リアルな話しをするなら

危機管理に関することがあまり書かれていないので

(あえて書かないと思われるが)

そのあたりもしっかり熟慮して入社を決めると良いでしょう。

漠然と将来に不安を抱え、

答えがなかなか出せずに困っている学生さん、

わりと運転好きだな~という女の子、

そういった人材こそ大歓迎されてるようなので、

重宝がってくれる会社を頼ってみるのも良い決断だと思われる。

ここまで新卒者にメリット与えてくれ

キャリア形成含め考えられるなら、

新卒タクシー乗務員は大いにアリだな、客観視ながらそう思う。

日本交通じゃないけど、

全く関係ない他社の現任で活躍するワタシが

辛口目線で見ても、新卒枠を会社がよく理解してくれている

とても良い内容じゃないかなと思えます。

PS

10年ひと昔なんていうけど、ほんとその通り。

時代は大きく変わったなと実感でき、良い刺激を頂きました。

ほんと、弊社も日交さんの熱意とか姿勢を

取り入れるべきだと真剣に思う次第だ。

大して多くの人に見られるblogじゃないけれど、

「新卒 タクシー乗務員」で検索してこの記事が引っかかって、

読んで気になったこと、

実際にタクシーの運転手って稼げるのか?

危険な仕事じゃないのか?

若者でも女の子でもしっかり務まるのか?など

些細な疑問などあったら何でも気軽にメールなり相談してください。

同業他社の第三者目線で、

私見ながら確実なリアルなアドバイスさせて頂きます。